禁煙を成功させるためには、禁煙外来の活用が有効です。
しかし、最も重要なのは本人の意志です。
今回は、禁煙外来で処方される「チャンピックス」の効果について、実際のデータを基に解説します。
「チャンピックスを飲んでいれば大丈夫」と思わず、禁煙継続のポイントをしっかり押さえましょう。
禁煙達成後の継続率は?
以下の図は、禁煙補助薬を使用した方の「禁煙継続率」を示したデータです。

このデータを見ると、
- チャンピックス(Varenicline)を使用すると、禁煙成功率が高まる
- しかし、時間の経過とともに禁煙継続率は低下する
チャンピックスの禁煙継続効果
禁煙達成者の割合を比較すると、
- 12週目時点での禁煙達成率:
- チャンピックス群: 約50%(10人中5人が禁煙成功)
- プラセボ群: 約20%(10人中2人が禁煙成功)
- 44週目(治療開始から11か月後)
- チャンピックス群の禁煙達成率は50% → 30%に低下
- プラセボ群は20% → 18%とほぼ変化なし
このデータから、チャンピックスは短期間の禁煙成功率を高めるが、治療終了後の維持が課題であることがわかります。
確実に禁煙を成功させるには
禁煙外来は一生に一度しか受けられないものではありません。失敗しても、期間を空けて再チャレンジすることができます。
「チャンピックスを飲んでいるから安心」と思わず、継続的な禁煙の工夫を意識しましょう。
禁煙治療についてもっと知りたい方へ
禁煙治療について詳しく解説した記事もあります。ぜひ参考にしてください。
禁煙を目指す皆さんを応援しています!
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