こんにちは!薬剤師のMarukoです😊
頭痛や生理痛がつらいとき、ドラッグストアで「イブA錠」と「ロキソニンS」のどちらを買おうか迷ったことはありませんか?
「どっちがよく効くの?」「成分は何が違う?」「眠くならないのはどっち?」など、気になることは多いですよね。
今回は薬剤師の視点から、イブA錠とロキソニンSの成分・効果・副作用・選び方をわかりやすく比較します💊
先に結論をお伝えすると、どちらも痛みや熱を抑える薬ですが、成分が異なるため、一方が必ず強いとはいえません。 特に「眠気」と「服用回数」の違いに注目しましょう。
🔍 イブA錠とロキソニンSの違いを比較!
まずは、2つの製品の違いを一覧表で確認しましょう。
| 比較項目 | イブA錠 | ロキソニンS |
|---|---|---|
| 主な鎮痛成分 | イブプロフェン | ロキソプロフェン |
| 1回量に含まれる鎮痛成分 | イブプロフェン150mg | ロキソプロフェンナトリウム水和物68.1mg(無水物として60mg) |
| その他の有効成分 | アリルイソプロピルアセチル尿素、無水カフェイン | なし |
| 1回の服用量 | 2錠 | 1錠 |
| 1日の服用回数 | 3回まで | 通常2回まで。症状が再び現れた場合は3回目も可能 |
| 服用間隔 | 4時間以上 | 4時間以上 |
| 年齢 | 15歳以上 | 15歳以上 |
| 眠くなる成分 | 含まれる(服用後の運転不可) | 含まれない |
| 服用前後の飲酒 | 不可 | 不可 |
| 医薬品の分類 | 指定第2類医薬品 | 第1類医薬品 |
| 購入時の情報提供 | 薬剤師または登録販売者から購入可能(情報提供は努力義務) | 薬剤師による情報提供が必要 |
※イブA錠は1回2錠、ロキソニンSは1回1錠を比較しています。用法・用量は、必ずお手元の製品の説明書で確認してください。
💊 イブA錠はどんな薬?
イブA錠は、解熱鎮痛成分のイブプロフェンを配合した市販薬です。
イブプロフェンはNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)に分類され、痛みや炎症、発熱に関係するプロスタグランジンの生成を抑えます。
イブA錠の特徴は、イブプロフェンに加えて、鎮痛作用を補助する成分が配合されていることです。
イブA錠の成分(1回2錠中)
- イブプロフェン150mg:痛みや熱、炎症を抑える
- アリルイソプロピルアセチル尿素60mg:鎮痛作用を補助する鎮静成分
- 無水カフェイン80mg:鎮痛作用を補助する成分
頭痛、生理痛、歯痛、腰痛、関節痛などの鎮痛や、悪寒・発熱時の解熱に使用できます。
ただし、鎮静成分が含まれているため、服用後は車の運転や機械類の操作をしないでください。
💊 ロキソニンSはどんな薬?
ロキソニンSは、ロキソプロフェンを有効成分とする市販の解熱鎮痛薬です。
ロキソプロフェンもNSAIDsに分類され、痛みや熱の原因に関係するプロスタグランジンの生成を抑えます。
ロキソニンSの特徴は、鎮痛成分がロキソプロフェンのみで、鎮静成分やカフェインが配合されていないことです。
また、ロキソプロフェンは体内で吸収されてから活性型に変化して作用する「プロドラッグ」という特徴を持っています。
頭痛、生理痛、歯痛、腰痛、関節痛などの鎮痛や、悪寒・発熱時の解熱に使用できます。
なお、ロキソニンSは第1類医薬品のため、購入時には薬剤師からの説明が必要です。薬剤師が不在の時間帯は購入できないので注意しましょう。
🤔 イブA錠とロキソニンS、どっちが強い?
一番気になるのは「結局どちらが強いの?」という点かもしれません。
しかし、成分量の数字だけで、薬の強さを比較することはできません。
イブA錠のイブプロフェン150mgと、ロキソニンSのロキソプロフェン60mgは、異なる成分です。単純に「150mgの方が強い」という比較はできません。
また、痛みの原因や体質、過去に使用したときの反応によっても、感じられる効果は変わります。
どちらも頭痛や生理痛などに使用できるため、効果だけでなく、眠気や持病、併用薬なども考慮して選ぶことが大切です。
😪 眠くならないのはどっち?
ここは、2つの製品を選ぶときの大きなポイントです。
イブA錠:眠気が出ることがある
イブA錠には、鎮静成分のアリルイソプロピルアセチル尿素が含まれています。
この成分によって眠気が現れることがあるため、服用後の車の運転や機械類の操作は禁止されています。
無水カフェインも含まれていますが、カフェインが入っているから眠くならない、というわけではありません。
ロキソニンS:眠くなる成分は含まれていない
ロキソニンSには、眠気を引き起こす鎮静成分は配合されていません。
ただし、副作用として眠気やめまいが現れる可能性はあるため、異常を感じた場合は運転などを控え、医師や薬剤師に相談してください。
シリーズ製品は成分が違うので要注意
「ロキソニン=眠くならない」と思われがちですが、ロキソニンSプレミアムには鎮静成分(アリルイソプロピルアセチル尿素)が含まれており、服用後の運転はできません。
同じように、イブシリーズでもイブA錠EXやイブクイック頭痛薬などには鎮静成分が含まれています。シリーズ名だけで判断せず、パッケージの成分表示を確認しましょう。
💡 薬剤師からのポイント:運転の予定がある方は、「鎮静成分(アリルイソプロピルアセチル尿素など)」が入っていないかを必ず確認しましょう。
🩺 胃や腎臓への負担はどちらが少ない?
結論からいうと、どちらも胃や腎臓への副作用に注意が必要です。
ロキソニンSはプロドラッグ製剤という特徴がありますが、それだけでイブA錠より胃や腎臓にやさしいと判断することはできません。
実際の副作用リスクは、持病や年齢、脱水の有無、併用薬などによっても変わるため、個々の状況に応じて判断することが大切です。
イブA錠のイブプロフェンも、ロキソニンSのロキソプロフェンもNSAIDsに分類されます。
NSAIDsは痛みや炎症を抑える一方で、胃の粘膜を守る働きや、腎臓の血流を維持する働きにも影響することがあります。
そのため、どちらも次のような副作用に注意が必要です。
- 胃痛・胃部不快感
- 胃潰瘍・消化管出血
- 腎機能の悪化
- むくみ
- アレルギー反応やぜんそく症状
ロキソニンSはプロドラッグ製剤ですが、胃潰瘍や腎障害のリスクがなくなるわけではありません。
胃潰瘍・腎臓病・心臓病などで治療中の方は、自己判断で服用しないでください。 これらの病気がある方は、医師や薬剤師に確認することが重要です。
また、これまでに解熱鎮痛薬やかぜ薬を飲んでぜんそくを起こしたことがある方は、イブA錠・ロキソニンSのどちらも服用できません。
🌸 生理痛にはどっちがおすすめ?
イブA錠とロキソニンSは、どちらも生理痛(月経痛)に使用できる薬です。
生理痛に関係するプロスタグランジンの生成を抑えるため、痛みの緩和が期待できます。
ただし、「生理痛なら必ずこちらが強い」と一律に決めることはできません。
眠気が気になる方、過去に使用した薬で副作用が出た方などは、それぞれの製品の特徴を考慮して選びましょう。
また、毎月の生理痛が強い方、以前より痛みが悪化している方、市販薬を飲んでも改善しない方は、子宮内膜症などの病気が隠れていることもあるため、婦人科で相談することをおすすめします。
✅ どっちを選べばいい?薬剤師の考える選び方
迷ったときは、次のポイントを参考にしてみてください。
| 状況 | 考え方 |
|---|---|
| 眠くなる成分を避けたい | 鎮静成分を含まないロキソニンSが選択肢。ただし副作用による眠気には注意 |
| 過去にイブA錠を使って問題がなかった | イブA錠も選択肢。用法・用量と運転時の注意を確認 |
| 薬剤師がいない時間帯に購入したい | ロキソニンS(第1類)は購入できないため、イブA錠(指定第2類)が選択肢 |
| 頭痛・生理痛がある | どちらも効能に含まれるため、体質や併用薬などを踏まえて選ぶ |
| 解熱鎮痛薬やかぜ薬でぜんそくを起こしたことがある | どちらも服用不可。医師・薬剤師に相談 |
| 胃潰瘍・腎臓病・心臓病などの持病がある | 自己判断で選ばず、医師・薬剤師に相談 |
| 15歳未満 | どちらも服用不可 |
| 妊娠中・授乳中 | 自己判断で服用せず、医師・薬剤師に相談。出産予定日12週以内は両製品とも服用不可 |
大切なのは、「強そうだから」という理由だけで薬を選ばないことです。
⚠️ 服用前に知っておきたい注意点
① 2つの薬やほかの薬を一緒に飲まない
イブA錠とロキソニンSは、どちらもNSAIDsを含む解熱鎮痛薬です。
効果を高めようとして2つを同時に服用することは避けてください。 副作用のリスクが高まるおそれがあります。
市販のかぜ薬や、ほかの頭痛薬にも解熱鎮痛成分が含まれていることがあります。併用前に必ず成分を確認しましょう。
さらにイブA錠は鎮静成分を含むため、乗物酔い薬や鎮静薬なども一緒に服用できません。 旅行の際などは特に注意しましょう。
② 服用間隔と回数を守る
どちらも服用間隔は4時間以上ですが、1日の服用回数が異なります。
- イブA錠:1回2錠、1日3回まで(最大6錠/日)
- ロキソニンS:1回1錠、通常1日2回まで。症状が再び現れた場合には3回目も可能(最大3錠/日)
痛みが治まらないからといって、短時間で追加服用しないようにしましょう。
③ 空腹時の服用をなるべく避ける
胃への負担を考え、どちらもなるべく空腹時の服用を避け、水またはぬるま湯で服用してください。
④ 服用前後の飲酒は避ける
イブA錠・ロキソニンSのどちらも、服用前後の飲酒は禁止されています。
アルコールが体から抜けるまでの時間には個人差があるため、飲酒した翌日の服用にも注意しましょう。二日酔いの頭痛に使う場合も同様です。
⑤ 長期間飲み続けない
市販の解熱鎮痛薬は、痛みの原因をすべて治療するものではありません。
症状が改善しない場合や、痛みが繰り返される場合は、自己判断で服用を続けず医療機関を受診しましょう。
特に、突然経験したことのない激しい頭痛、手足の麻痺、意識の異常などがある場合は、速やかな医療機関への受診が必要です。
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. ロキソニンSの方がイブA錠より強いですか?
一方が必ず強いとはいえません。成分が異なるため、mg数だけで比較することはできません。症状や体質、薬への反応なども考慮して選ぶ必要があります。
Q2. イブA錠とロキソニンSを交互に飲んでもいい?
自己判断で交互に使用することは避けてください。どちらもNSAIDsであり、服用時間が重なると副作用のリスクが高まるおそれがあります。切り替えを検討する場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。
Q3. 運転するときは、どちらがいい?
イブA錠には眠気が出ることのある鎮静成分が配合されており、服用後の運転は禁止されています。
ロキソニンSには鎮静成分が含まれていませんが、副作用として眠気やめまいが現れる場合があるため、体調に十分注意してください。
Q4. ロキソニンSとロキソニンSプレミアムは同じ?
同じではありません。主な鎮痛成分は共通していますが、プレミアムには補助成分などが追加されています。
特に、ロキソニンSプレミアムには鎮静成分が含まれているため、服用後の運転はできません。 「眠くならない方がいい」という理由でロキソニンを選ぶ場合は、製品名をよく確認しましょう。
詳しくは、ロキソニンSとロキソニンSプレミアムの違いを解説した記事も参考にしてください。
🛒 購入前に商品情報を確認
購入するときは、商品名と内容量を必ず確認しましょう。
「イブA錠」と「イブA錠EX」、「ロキソニンS」と「ロキソニンSプレミアム」は、それぞれ異なる製品です。配合成分や用法・用量も同じとは限りません。
また、ロキソニンSは第1類医薬品のため、薬剤師から説明を受けてから購入します。 店舗では薬剤師が不在の時間帯は購入できず、通販でも薬剤師による確認が必要です。イブA錠は指定第2類医薬品のため、薬剤師または登録販売者がいれば購入できます。
購入前にパッケージの表示と添付文書を確認し、不明な点があれば薬剤師や登録販売者に相談してください。
📝 まとめ:イブA錠とロキソニンSの違い
- イブA錠:イブプロフェンに鎮静成分と無水カフェインを配合
- ロキソニンS:ロキソプロフェンを配合し、鎮静成分は含まない
- どちらも:頭痛・生理痛・歯痛などの鎮痛や、悪寒・発熱時の解熱に使用できる
- 眠気:イブA錠は服用後の運転禁止。ロキソニンSも副作用には注意
- 胃や腎臓:どちらもNSAIDsのため注意が必要
- 併用・飲酒:2つを一緒に飲まない。服用前後の飲酒も避ける
- 購入:ロキソニンSは第1類医薬品のため、薬剤師の説明が必要
痛み止めは、単純に「強い・弱い」だけで選ぶものではありません。
自分の症状や生活スタイル、持病、併用薬に合った製品を選ぶことが大切です。
迷ったときは、ぜひ薬剤師に相談してくださいね😊
📚 参考資料
※本記事は一般的な医薬品情報を紹介したものです。実際の使用にあたっては各製品の添付文書を確認し、必要に応じて医師や薬剤師に相談してください。


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