この記事では現役の病院薬剤師がおすすめのせき止め市販薬を紹介します。
今では様々な咳止めが販売されていますが、病院で処方される医薬品と効果はたいして変わらない薬品が多数でています。
咳を止めたい。
咳が出るせいでしっかり寝れない。
喉がいたい。
周りの目が気になる。
咳止めの市販薬を知りたい。
強い市販薬を知りたい。
特に最近はコロナの影響で咳をすると周りの目が気になりますよね。
そんなふうに思っている方に必見のサイトです。
咳は市販の咳止めでも症状にあった薬をしっかり服用すれば改善します。このサイトをみれば市販の咳止めがわかります。一度一覧を見てください。3分あればこのページの内容が把握できます。
もしも市販薬の咳止めでよくならなければ病院で診察してもらいましょう。
ただの風邪による咳ではなく、肺炎などにかかっているかもしれません。
では市販されている医薬品をみていきましょう。
もくじ
アキネトンせき止め錠
- コデインリン酸塩水和物 50mg
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩 75mg
- クロルフェニラミンマレイン酸塩 12mg
- 無水カフェイン 60mg
- セネガ乾燥エキス 89.82mg (セネガ1500mg)
- 咳を抑えることに優れたリン酸コデインの1日量が50mg(1日4回服用の場合)
- シート包装の錠剤なので持ち運びしやすい
アネトン咳止めの強みはリン酸コデインが50mg配合されていることです。先ほど述べたように病院ではリン酸コデインがよく処方されますが、通常1日量は60mgですのでほとんど変わらないです。
病院に行く時間がなくひどい咳症状の場合におすすめされる薬です。眠くなる成分が含まれているため運転などは控えてください。
またリン酸コデインにも欠点があります。それは便秘です。特に女性などで便秘に困っている方などは便秘がひどくなりますので注意が必要です。それとコデインが多く入っているため継続的に服用することはお勧めできません。短期決戦で服用してください。
新コンタックせき止めダブル持続性
- デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 60mg
- ジプロフィリン 200mg
- デキストロメトルファンはコデインに比べて眠気、便秘の副作用は少ないです
- 1日2回の服用でOKなので昼に服用できない方におすすめ
コデインに比べて効果はマイルドですが副作用は少ないため、私的には咳止めはデキストロメトルファンをおすすめします。
特に慢性的なせき症状の方にはデキストロメトルファンがいいと思います。量は1日60mgですが医療用では通常45mg~90mgで処方されています。その点では医療用と変わらないですね。
当たり前ですが、普段せきが出ない方でせきが続く場合は早めの受診を。
龍角散ダイレクトスティック
- キキョウ末 84mg
- セネガ末 4.2mg
- カンゾウ末 102mg
- キョウニン 15mg
- ニンジン末 84mg
- アセンヤク末 8.4mg
- 水なしで服用できる
- 眠気を起こす成分が入っていない
- 生薬成分が患部に直接作用する
のどに直接作用するのが特徴的な製品です。
そのため服用した後15~30分位は水も食べ物も摂取しないようにしましょう。
また他の製品は基本眠くなる成分が含まれていますが龍角散ダイレクトには含まれていません。
運転が必須な方にはおすすめです。ミント味以外にもピーチ味があります。
ベンザブロックせき止め錠
- ジヒドロコデインリン酸塩 30mg
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩 75mg
- ノスカピン 60mg
- ブロムヘキシン塩酸塩 12mg
- トラネキサム酸 420mg
- コデインが最大量含まれている
- のどの痛みを伴う せき・たんによく効く
コデインにも2種類あり、コデインとジヒドロコデインです。ジヒドロコデインの方が2倍強いと言われています。そのためアネトン咳止めはコデイン50mg/日配合されており量でいうとアネトンの方が入っているようにみえますがコデインの効力としてはアネトン<ベンザブロックです。
またよくのどの痛みに対して処方されるトラネキサム酸が420mg配合されています。
そのためのどの痛みがある方に対しておすすめです。
しかしのどが痛い場合はトラネキサム酸だけでは少し弱いのでにロキソニンやカロナールといった痛み止めも同時に服用したほうがよさそうです。
ミルコデ錠A
- テオフィリン 300mg
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩 37.5mg
- グアイフェネシン 300mg
- キキョウエキス 120mg (桔梗540mg)
- セネガエキス 30mg (セネガ500mg)
- カンゾウエキス 108mg (甘草756mg)
- せき止めでは珍しい成分テオフィリンを含有している
- ぜーぜー、ひゅーひゅーをともなうせき症状に効く
テオフィリン含有のせき止めですので、通常のせきというよりも喘息のようなせき(ぜいぜい、ひゅーひゅー)に対して使用される薬だと思います。
当然通常のせきでも効果はあると思いますが、テオフィリンは病院ではリスクが高い薬に分類されているためせき症状単独ではあまりみない処方されないですね。(しっかりと使えばとてもよい薬ですが)
慢性的なせきで特にこの薬が効く方は一度呼吸器内科に行かれてみてはいかがでしょうか。しっかり診てもらった方がよいと思います。
ストナ去たんカプセル
- L-カルボシステイン 750mg
- ブロムヘキシン塩酸塩 12mg
- せきというよりもたんが詰まっているせいで咳が出る方におすすめ
- 8歳の子供から服用できる
今まで紹介したせき止めの市販薬とは異なりたんが詰まっている方におすすめする薬です。
たんが絡んでせきがでる方には良い薬です。やはりコデインやデキストロメトルファンは副作用が気になりますがその点ストナリニは副作用は少ないと思われます。
子供であれば特に副作用が少ない薬を選びたいですよね。
パブロンSせき止め
- ブロムヘキシン塩酸塩 12mg
- ジヒドロコデインリン酸塩 30mg
- ノスカピン 60mg
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩 75mg
- マレイン酸カルビノキサミン 12mg
- 無水カフェイン 150mg
- コデインが最大量含まれている
- さまざまな原因のせきに対して必要な成分が含まれている
先ほど紹介したベンザブロックに成分は似ています。違う点はトラネキサム酸が配合されていない、マレイン酸カルビノキサミン、無水カフェインが配合されていることです。
マレイン酸カルビノキサミンはアレルギー性のせきに対して効果を発揮し、無水カフェインは眠気や疲労感をとり、頭の重い感覚を和らげる成分です。アレルギー性のせきはのどや気管のイガイガ感を伴うようなせきです。このような症状が当てはまればこの薬はよいかもしれません。
しかしマレイン酸カルビノキサミンは眠くなる成分でもあるため眠くなりたくない方はおすすめできません。
新エスエスブロン錠エース
- L-カルボシステイン 750mg
- ジヒドロコデインリン酸塩 30mg
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩 75mg
- クロルフェニラミンマレイン酸塩 12mg
- コデインが最大量含まれている
- たんにしっかりと効果があるカルボシステインが配合されている
たんとせき症状どちらもひどい方におすすめです。
カルボシステインはたんの排泄を促進します。
またせきに対して強力に働くコデインがしっかりと配合されています。
」コデインが最大量含まれていますので、便秘に注意してもらいたいことと長期連用はできません。症状が改善しない場合は医療機関に受診してください。
また眠くなる成分も含まれていますので自動車等の運転をする方は服用できません。ちなみにエスエス製薬では新フステノンが販売されていますが成分・量はまったく同じです。
カイゲン咳止錠
- ジヒドロコデインリン酸塩 30mg
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩 75mg
- ノスカピン 45mg
- グアイフェネシン 300mg
- クロルフェニラミンマレイン酸塩 12mg
- 無水カフェイン 150mg
- バクモンドウ乾燥エキス 300mg (麦門冬1.5g)
- コデインが最大量配合されている
- 他の市販薬には配合されていないバクモンドウエキスが配合されている
やはり特徴はバクモンドウ(麦門冬)が配合されていることです。
漢方ではおなじみの麦門冬湯の構成生薬です。バクモンドウは古くからせき、たん症状に使用されている生薬です。
クロルフェニラミンが含まれていますので眠くなります。運転等は控えてください。