ニコチンガムとコーラやコーヒーは相性が悪い

こんにちは。薬剤師のMarukoです。

今回はニコチンガムを噛んでるときや噛む前にコーラやコーヒーを飲んでしまうと

ニコチンガムの効果が下がってしまうというお話しと、

どうしてもニコチンガムを噛むときにコーラを飲みたい!と思う方に対処法についてお話ししたいと思います。

コーラやコーヒーなどを飲んだあと・飲んでいるときにタバコが吸いたくなる方は必見です。

もくじ

ニコチンガムを使用するときはコーラやコーヒーは飲まないで

ニコチンガムを使用している際にコーラなどの炭酸飲料やコーヒーを飲むと、

ニコチンの吸収が下がりニコチンの効果が落ちて十分な効果が得られない可能性があります。

ニコチンパッチ製剤は関係ありません。

ニコチンガムに含まれているニコチンは約30~60分間断続的に噛むことでガムからニコチンが溶けだし、口の粘膜から吸収されて効果を発揮します。

しかし、コーヒーやコーラといった炭酸飲料などのpHが低い飲料を摂取した場合、口の中のpHが低下し、ニコチンの吸収が低下してしまいます。

ニコチンの吸収が下がれば、当然効果も低下してしまいます。

どうしてもコーヒーやコーラ飲んだあとにニコチンガムを使用したい場合はどうしたらいいの?

ニコチンガムの説明書には、

「コーヒーや炭酸飲料などを飲んだ後、しばらく本剤を使用しない」

と記載されています。

しかし、具体的な服用間隔は記載されていません。

それでは対処の仕様がないですよね。

ニコチンガムを使用中にコーラを飲みたいときの対処法

対処法その① コーラを飲んだあと40分待つ!。

一般に口の中のpHは中性(pH 7)付近に保たれています。

しかし、コーラなどの酸性飲料をしたら、酸性に傾き(pHが低くなる)そのあとも口の中は一時的にpHが低い状態が続き、ニコチンの吸収を低くしてしまいます。

人間には常に「元の状態に戻ろう」という作用が働きます。

口の中が元の状態に戻すために、唾液ががんばります。
唾液の作用で40分程度で元の状態に戻るといわれています。

そんなに待てないときはどうすればいいか。

対処法その② 以下のどれか実践する!

  • コーヒーやコーラを飲んだあとは歯磨きをしてニコチンガムを使用する。
  • 歯磨きが難しければ、うがいだけでも必ず行う。
  • どうしても今吸いたいなら、我慢せずすぐニコチンガムを使用する。(薬効は落ちるが)

3番目は対処法ではないですが…。

歯磨きは口の中のpHをすぐに元の状態に戻すため、歯磨き後のニコチンガムの使用は問題ないと言われています。

食後すぐのニコチンガムの使用も吸収は下がります。

食後においても口の中のpHは低下してしまいます。

それが元の状態に戻るまでには先ほど同様、40分程度かかってしまいます。

食後ってタバコを吸いたくなりますよね。吸いたくなるというかルーチンで吸いますよね。

食後すぐに吸いたい場合も歯磨きをしたあとにニコチンガムを使用するか、

最低でもうがいをしてからニコチンガムを使用するようにしてください。

効果が無いわけではないため、40分待ったり、歯磨きをすることがフラストレーションになってしまうようなことがあれば、すぐにニコチンガムを使用することをお勧めします。

結局は禁煙できればそれが一番です。