もくじ
花粉症とは
花粉症ってほんとにつらいですよね。
私も花粉症なんですが、1月ごろから鼻がむずむずしてきます。
花粉症によって仕事もやる気が起きないこともありますよね。言い過ぎではないくらい。
鼻水がだらだらの状態では仕事もできないですよね。 頭もボーとするし、最悪です。
今回はこの花粉症の原因や対策、治療法についてまとめましたので最後まで見てください。
花粉症の原因・症状
花粉症とは、スギやヒノキなどの花粉によって引き起こされるアレルギー反応です。
花粉が体に入ってくると、人間は”異物が入ってきたぞ!”という情報が細胞へ送られて、
”自分を守らねば!”という免疫反応が起こります。
免疫反応のひとつとして、
人間の体はアレルギー誘発物質(例えばヒスタミンやロイコトリエン)を産生します。
これらの物質が、
- 鼻の粘膜を刺激して、くしゃみ、鼻水、鼻づまり
- 目の粘膜を刺激して、目のかゆみや充血
といったアレルギー反応を引き起こします。
本来は、あまり有害ではない花粉に対して自分の免疫(防御)が過剰に反応してしまい、
体に負担をかけてしまいます。
当然ですが、花粉症は原因となる花粉が飛散する時期に限ってみられるため1年を通して鼻がムズムズしていたり、鼻づまりがひどい方は花粉症ではない可能性があります。
そのため、花粉症の薬は、
① 免疫反応によって生じるアレルギー誘発物質(例えばヒスタミンやロイコトリエン)を出させないように制御する
② そもそもの免疫反応自体を抑える
ことを目的に作られたものが医療用、もしくは市販の薬として販売されています。
花粉症の患者さんは年々増加しています
最近の資料からもわかる通り、花粉症の患者さんが年々増加していることがわかります。
2019年のデータにおいては、
- 花粉症全体では42.5%
- スギ花粉症では38.8%
と、とても多いことがわかります。
花粉症の患者さんが増加している要因として、
もちろんこのデータからは患者数が増えていることを意味していますが、
これだけ増えている要因はそれだけではなく国民の病気、今回で言えば花粉症に対する関心といいますか、認知度が増えてきたことも要因のひとつと考えられます。
最近では朝のニュースでも花粉の飛散状況や、市販薬のCMがされていることで国民の意識が高まったことも有病率の上昇につながっていると思います。
まあ、意識うんぬんいわれたところで、症状があるんだったら早く対応したいですよね。
地域によってスギ花粉の飛散量は違う
花粉量にはもちろん地域差があります。
また植物の種類によっても地域差があります。今回はスギについてお話しします。
スギ花粉の地域別情報
北海道:スギ花粉飛散は極めて少ない。
北海道は、スギではなく、シラカンバ属,イネ科やヨモギ属の花粉が多い。
沖縄 :スギが全く生息しない。
その他の地域:時期は異なりますが、スギ花粉症患者が多く見られます。残念!
また、今後は地球温暖化の影響でスギ花粉飛散数も増加が予想されています。
あまり飛散が少なかった地域でも今後は飛散状況が変化するかもしれませんね。
スギ花粉はいつから飛散するの?
スギ花粉の飛散開始時期は、気温に左右されます。
1月以降暖かくなり始めると開花し、花粉が一斉に飛び始めます。
花粉症の飛散時期は、植物の種類や地域によって異なりますが、
スギ花粉については、
地域別、「スギ花粉」の飛散時期について
九州地方:1月下旬から飛散が始まりピークは2月~3月、そのあともだらだらと飛散します。
関西地方:ピークは2月~3月で、4月を過ぎるとほぼ落ち着きます。
関東地方:2月~4月まで約3か月程度、ピークが続きます。
東北地方:2月から飛散し始め、3月~4月にピークがきます。
と言われています。
これに関しても地球温暖化や、前年・今年の気温によって変化していきます。
花粉症の対策・セルフケアは?
花粉症といっても、その症状は患者さんによってまちまちです。
花粉症は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりという鼻の症状や目のかゆみや充血などの眼の症状から人によっては皮膚症状なども出る方がいます。
特に日中の活動にも影響を及ぼすことも多く、なんとかならないかと思う人が多いと思います。
花粉症の重症度やライフスタイル、また薬を服用する場合は併用薬との相性や基礎疾患も考えなければいけません。
患者さんごとに適切な対策・セルフケアの選択が重要になると思います。
今回は、花粉症に対する治療法やセルフケアについてお話しさせていただきます。
対策① 対症療法(薬物療法)
花粉症の治療で一般的な治療法はこれで、内服薬を使用している方が一番多いです。
この治療は特に、花粉が飛び始め直後から治療を開始することが重要であると言われています。
現在、花粉症に用いる薬剤として、
- 内服薬(アレジオンやアレグラ、ストナリニなど)
- 点鼻薬(フルナーゼ点鼻やナザールスプレーなど)
- 点眼薬(ザジテンAL点眼薬やロートアルガードクリアブロックZなど)
- 漢方薬(小青竜湯や葛根湯加川芎辛夷など)
などが市販されています。
これらの薬剤を上手に使い分けて使用することで、
花粉が多い年でも約5~6割の患者さんが大きな副作用もなく、
花粉症の症状がひどくならず、日常生活を過ごすことができると言われています。
対策② 根治治療(アレルゲン免疫療法)
一般的に皆さんが使用されているアレジオン、アレグラなどの薬物療法による対症療法は、
根本的に自分の体質を変えることはできず、
毎年ご自身の花粉症の時期に毎回服用・使用しなければいけません。
アレルゲン免疫療法は減感作療法とも呼ばれており、アレルゲンエキスを少量から使用し、
徐々に投与量を増やして自分の体をアレルゲンに慣らしていく治療法です。
アレルゲン免疫療法は花粉症を根治できる可能性のある唯一の治療法となるため、
毎年、スギ花粉に悩まされており、症状が強い人に適しています。
この治療はアレルゲンを体に入れる治療であり、頻度は低いですがアナフィラキシーのリスクもあり市販されてはおらず、医療機関への受診が必要となります。
また、治療期間は最低でも3年~5年と言われており、継続した受診が可能な人ではないと難しいですね。
以前は皮下注射の治療しかなかったんですが、現在では皮下注射のほかに舌下(舌の下に薬を置く)治療が選択できるようになったので、治療が選択できるようになったことは患者さんにとってもとてもいいことだと思います。
症状を抑えるためのセルフケア
まず、治療も重要ですが、ご自身で行う花粉症対策もとても重要です。
極端に言えば、スギ花粉による花粉症の方が、沖縄や北海道に移住すれば、
花粉の飛散量が減り、暴露する可能性が減るため症状が治まると思います。
しかし、それは難しいと思われる方がほとんどですので、ご自身でできる対策を挙げていきます。
花粉症対策は、鼻や目に接触する花粉を減らすしかないので、
- 花粉情報に注意する。
- 外出を控える。
- 窓を閉めておく。
- 外出時はマスク眼鏡を着用する。
(コンタクトレンズの人はできれば眼鏡に) - 帰宅する際は、衣服や髪をよく払い家に入る。
- 家に入ったら洗顔・うがい・鼻をかむ。
- 毎日掃除を行い家の中の花粉を飛散させない。
以上の内容を注意する必要が最低でもあります。
現在テレビでその日の花粉情報や対策についていろいろ情報が入ってきますよね。
少しでもご自身の参考になり、継続できるものを見つけられればと思います。